農村民泊のおもてなしについて勉強しました
平成23年1月20日、「ひまわり亭」で農林漁家民宿おかあさん100選に選ばれたおかあさんをお招きし、ミニサミットを開きました。
会場には、人吉球磨のグリーンツーリズム研究会会員をはじめ、大分県・鹿児島県・福岡県からも参加があり、約60人の方が参加しました。
ミニサミット
パネラーとして、大分県宇佐市「舟板 むかしばなしの家」の中山ミヤ子氏、熊本県南小国町「さこんうえの蛙」の河津慶子氏、佐賀県佐賀市「具座」の藤瀬みどり氏をお迎えし、地元から「つばき坂」の上井信子氏、そしてコーディネーターとして「ひまわり亭」の本田節氏で農村民泊の「おもてなし」の話をしていただきました。
中山さんからは、昨日に泊まった古時香さんの板戸の雰囲気がとても良かった。これに囲炉裏があるとさらに良いと思う。日本人は、若い人も年をとった人も、火を見ると心が和らぐ。そこで料理を囲むことがなによりのおもてなしになるのではといったお話をしていただきました。
中山さん
河津さんからは、ファミリー客の団らんのじゃまをしない「おもてなし」をしている。また、都会の人は狭いところでモノに囲まれて生活しているから、客室にモノを極力置かないで、すっきしたお部屋にするようにしている。お客様が帰りに満足した顔をしていることがなによりの励みだといったお話がありました。
河津さん
藤瀬さんからは、自分は農家であり、自家製ということにこだわっている。おいしい農産物を食べられるのは農家の特権。その特権をお裾分けする「おもてなし」をしているといったお話がありました。
藤瀬さん
上井さんからは、熱いお料理は熱く、冷たいお料理は冷たく食べられるよう配慮している。また、宿の定番メニューについてのお話がありました。
上井さん
農村民泊の「おもてなし」に決まったものはなく、様々な「もてなし」方があると考えさせられました。会場の皆さんも、おかあさん方の話に引き込まれていました。
青木先生から
最後に、東洋大学の青木教授から、九州の農林漁家民宿のおかあさんは、前向きで行動が早い所が素晴らしい。
無縁社会と呼ばれる現代にあって、グリーンツーリズムが日本の次世代の人達に昔の人の生活を伝えることを期待するとエールをいただきました。